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ユニバーサルデザインの課題。

komaki (2009年3月 2日 11:05)


20090309.jpg

ユニバーサルデザインとは、文化や言語、老若男女といった様々な能力や障害を問わずに利用できるプロダクトや建築物、情報の設計を指します。そういった、製品や環境は可能な限り多くの人たちにとって使いやすく設計するということです。

つまり、ユニバーサルデザインの大きな特徴は、身障者にターゲットを置いた、いわゆる「バリアフリー」とは違うところです。

ユニバーサルデザインには、7原則があって、

[原則1]公平な使用への配慮
(Equitable Use)
[原則2]使用における柔軟性の確保
(Flexibility in Use)
[原則3]簡単で明解な使用法の追求
(Simple and Intuitive Use)
[原則4]あらゆる知覚による情報への配慮
(Perceptible Information)
[原則5]事故の防止と誤作動への受容
(Tolerance for Error)
[原則6]身体的負担の軽減
(Low Physical Effort)
[原則7]使いやすい使用空間(大きさ・広さ)と条件の確保
(Size and Space for Approach and Use)

となっています。以上の原則は、一般的に使いやすい設計の基準であって、さらには形の美しさ、安全性、文化的などが加わり、長く使われ愛される製品、環境となっていきます。

写真のカレンダーは、無印良品の製品です。オフィスのミーティングルームの壁に貼っています。実際に販売されているものと少々違うのは、日曜祝祭日と土曜に自分で手を加えて色をつけているところです。

無印良品の製品もシンプルでデザイン性もよく長い間愛される非常に完成度の高いものが多いのですが、このカレンダーに色を加えた理由に「少々見づらい」というのがありました。
それは、オフィス内の他のカレンダーが日曜始まりであったことで、この製品は月曜始まり。それで、見やすさを求めて色を足した経緯があります。

この見づらさは、私たちの問題であって、他の誰かは月曜始まりでも十分な方もいるでしょう。先述のとおり、ユニバーサルデザインは、なるべく万人向けのデザインを目指すことで広がったのですが、それでも100%の人を満足させるものではありません。

小さなことですが、こうしてほんの少し色を足しただけで私たちにとって70%だった気分が100%に近づきます。それが一番大切なことではないでしょうか。写真も、まるでそれが最初からそのデザインであったかのようにオフィス内に美しく馴染みました。そう言った意味では、この無印良品のカレンダーも、手を加えることに対して受け入れられる度量のある製品だなと感じます。

手を加えられる余力、余裕を持たせる。つまり、カスタマイズ性を加えることでユニバーサルデザインの製品は、さらに多くの人に愛されるものになるのではないかと考えています。

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